Iva Bittová – Curriculum Vitae
イヴァ・ビトヴァ経歴
イヴァ・ビトヴァは1958年、旧チェコスロヴァキ
ア、現チェコ共和国である北モラヴィア地方、ブ
ルンタールで、音楽家の両親の元に生まれた。母
リュミドラは幼稚園の保母をしながら、人生の殆
どを家族と共に過ごす。父コロマン・ビトー(ビ
トヴァは父姓の女性形。)は、彼の生地、南スロ
ヴァキアの音楽伝統に強い影響を受けた音楽家で
ある。コントラバス奏者として著名だが、シンバ
ロン、ギター、トランペットなど、多くの楽器に
卓抜した。クラシック、伝統音楽に関わらず、手
にした楽器の殆どを弾きこなすコロマン・ビトー
の稀有な才能は、3人の娘達の成長にともない、
しっかり受け継がれ行くことになる。イヴァの2人
の姉妹、姉のイダ、妹のレジーナ共にプロの女優
兼音楽家だ。
子供時代のイヴァは幼年演劇学校で、ヴァイオ
リンとバレーを専門に学び、チェコ第二の都市と
呼ばれる、ブルノの音楽院に入学、演劇と音楽を
修了し卒業する。在学中から、同市のアヴァン
ギャルド劇団、"Goose on a String Theater"で、女優兼音
楽家として活躍。ここの活動が、その後の人生の
大きな布石になったとイヴァ自身は語る。
同時期に、女優として、ラジオ、TV、映画に出
演。卒業後も引き続き演劇活動に専念したが、や
がて、ヴァイオリンへの情熱が再燃。父の死後、
演奏と作曲活動を通じ、亡父の遺志を継ごうと決
意する。
1982年、“モラヴィアン・ストリング・カルテッ
ト”の主席ヴァイオリン奏者、ルドルフ・シュ
チャストニー教授に師事、ヴァイオリンこそが、
人生の情熱を掻き立て、芸術活動上、最も霊感を
与えてくれる楽器であることを実感。ヴァイオリ
ンに大変な修練が必要であるように、作曲活動も
献身と努力が全てであると、イヴァは信念を持つ。
イヴァは17年間住み慣れたブルノ郊外の住みか
を離れ、私生活も仕事も、米国に本拠を移すこと
を決意、2007年夏、風光明媚なNYのアップステート
に転居。現在はハドソン・ヴァレーで、下の息
子、アントニーン(1991生まれ)と共に暮らす。彼
もまた、ビトーの血統の継承者として、音楽の道
に精進している。
<イヴァからのメッセージ>
「私は長年、ジャズ、ロック、クラシック音
楽、オペラなど、ボーダレスな音楽ジャンルで活
動をしてきました。自分の音楽スタイルに名前を
つけるのは、到底無理です。私のスタイルが何で
あるにせよ、リスナーの皆様には、イヴァだけの
非常に独創的な音楽と評価を受けてきました。私
の音楽、演奏や歌への霊感は、日常生活から与え
られます。真の静寂と、創作を助けてくれる前向
きな空気こそが、霊感の源です。この二つの要素
は、私のアイデアに命を与え実を結ばせる為に必
要不可欠な環境で、私の音楽に大きな影響を与え
てくれるものなのです。」
ヴァイオリンはいつも私と共にいました。私の
周りの全てのものは、ヴァイオリンの影響下にあ
ります。難曲を弾きこなすヴァイオリンの厳しい
稽古は、鍛錬や自信、抑制力を私に与えてくれま
したし、同時に、疑わしいものを察知する“健康
的な”センスも身に着けました。私にとってヴァ
イオリンは、夢とイマジネーションを映す鏡で
す。私の音楽表現の大前提は、ヴァイオリンと私
の声の間で生まれる波動と響きです。この二つの
作り出す“シンフォニー”が、私の目指す、完全
なる芸術への鍵なのです。」
<<主な業績>>
<主演映画その他>
・ 1976ー “Rose-tinted Dreams”(チュコスロヴァキ
ア)ドゥシャン・ハナック監督作品、ヨランカ役
で主演。
テヘラン・国際映画フェスティバルにて最優秀脚
本賞受賞。
・ 1979− “Ballad for a Bandit”(チュコスロヴァ
キア)ヴラジミール・シース監督作品、エルジカ
役で主演。チュコスロヴァキア、フラデク・ク
ラーロヴェー映画祭にて最優秀主演女優賞受賞。
・ 2004− “ジェラリ”(チェコ共和国)オンド
ジェイ・トロヤン監督作品、ジェナ役で主演、第
76回アカデミー賞、最優秀外国語映画賞にノミ
ネートされる。
・ 2005− 英BBC 音楽ドキュメンタリー番組
“ホロコースト- アウシュヴィッツ・ミュー
ジック・メモリアル”ジェームズ・ケント監督作
品、ヴァイオリンとヴォイスでソロイストとして
出演。2006年エミー賞、最優秀音楽ドキュメンタ
リー賞受賞。
・ 2007− “リトル・ブルー・ガール”(チェコ
共和国)アリス・ネリス監督作品、ジュリア役で
主演。
<音楽>
・多くのレコードがチェコ及びスロヴァキアの
ヒットチャートに入る。
・アルバム“ビトヴァ&ファイト”(1987 Panton
Publishing Co, チュコスロヴァキア)が1988年度“レ
コード・オブ・ザ・イヤー”に選出。
・チェコ音楽アカデミー、“レコード・オブ・
ザ・イヤー”を受賞歴4回。
・チェコ音楽アカデミー、“シンガー・オブ・
ザ・イヤー”を多数受賞。
・ブルノ市、2006年度“今年の人 Top100人”に選出。
・1999年、プラハ城で開催された、ハヴェル大統領
の国家セレモニーに出演、チェコ最高の弦楽四重
奏団、シュカンパ・カルテット共に、ジョージ・
ブッシュJr.米大統領、ブレジネフソ連書記長、
コール西独首相、サッチャー英首相など、来賓の
為に演奏。それ以外にも多数の国家セレモニーに
出演。
<その他の音楽活動>
・演奏及び共演ミュージシャンについて:
アントニーン・ファイト、パヴェル・ファイト、
ヴラジミール・ヴァーツラヴェク、ドロテア・ケ
ラー、ヤロミール・ホンザーク、女性コーラス・
グループ“レルキー”、イダ・ケラロヴァ、シュ
カンパ・カルテット、バーバラ・マリア・ウィ
リー、サロメンテ・ナチュラリ、マレク・シュト
リンクル、ミロシュ・ヴァレント、マレク・エベ
ン、リチャード・ミュラー、イルジ・スチビン、
エミル・ヴィクリキー、コシツカ・フィルハーモ
ニー、ウラジミール・ゴダール、イルジ・ブリ
ス、フランチシェク・エメルト、ミロス・シュテ
ドロニ、DJヤバス、イヴォ・ヴィクトリン、スス
ム ヨコタ、フレッド・フリス、トム・コーラ、
フィル・ミルトン、デヴィッド・モス、BOACオール
スターズ、ハミット・ドレイク、デヴィッド・ク
ラカワー、リサ・ムーア、ドン・バイロン、
ジョージ・ムラーツ、ネーデルランド・ブレイ
ザーズ・アンサンブル、クームシュティルジ z オ
ホティ。
<イヴァ・ビトヴァの主な公演地>
プラハ、ルドルフィヌム、ドボルザーク・ホー
ル、ブリュッセル、 ル・ボタニック、アムステ
ルダム、コンセルトヘボウ、バルセロナ、ホア
ン・ミロ美術館、東京FMホール、ロンドン、ウィ
グモア・ホール、パーセル・ルーム、NY、カーネ
ギー・ホール、パリ、ル・シガール、イタリア、
ドロミテ峡谷、海抜2000メートル地帯で演奏。モラ
ヴィア鍾乳洞-カテリーナ洞窟。
translation by Tamae Terai